グカ・ハン『砂漠が街に入りこんだ日』(訳:原正人)
静かで物悲しく素っ気ない、でもどこか美しい。不思議な魅力を湛えた作品集。特に「雪」が好き。
littlemore.co.jp/isbn97848981...
#読書記録
@aqu4m.bsky.social
本とねこあつめ 日記: https://sizu.me/aqu4 note: https://note.com/aqu4
グカ・ハン『砂漠が街に入りこんだ日』(訳:原正人)
静かで物悲しく素っ気ない、でもどこか美しい。不思議な魅力を湛えた作品集。特に「雪」が好き。
littlemore.co.jp/isbn97848981...
#読書記録
"奇妙で重要な言い回しの正体"
"今日の夕飯は何を食べるべきか、目の前の他者を助けるべきか、どの職業を選ぶべきか――。大小を問わず私たちは日々「べき」という指針に基づき無数の選択をしながら生きている。「べき」という言葉によって表されているものは一体何か。私たちの生を貫いている言葉の核をていねいに解きほぐす、気鋭による入門書"
鴻浩介 『どうしてそうする「べき」といえるのか 規範性をめぐるメタ倫理学』
www.seidosha.co.jp/book/index.p...
"「代表制の危機」を乗り越えるために ——。私たちが自明視してきた選挙による議員の選出は、いまや様々な批判にさらされている。では、より望ましい政体として何がありうるのか。有力視される抽選代表政や知者代表政と比較し、理想化されたモデルを超えて包括的に検討。混合システムとしての新たな構想を提示する"
山口晃人 『エレクトクラシー・エピストクラシー・ロトクラシー 代表制デモクラシーを再考する』
www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978...
ケン・プラマー『21世紀を生きるための社会学の教科書』(監訳:赤川学)
社会学的想像力から始まり、社会理論や社会学史に方法論を経て現代の課題まで、基本的かつ包括的で親切な教科書。
外的構造の発見/内的意味の理解という社会学の二側面の両方を視野に入れながらも、行き届いた平易な説明でよくまとまっている。
www.chikumashobo.co.jp/product/9784...
#読書記録
フェルナンド・ペソア『不穏の書、断章』(訳:澤田直)
多くの作家に評価されるのも頷ける、洗練された文章と非凡な感性で綴られた思索と夢想の連なり。その思弁的でありながら物質的でもある不思議な手触りの魅力に引き込まれる。すごく好き。
www.heibonsha.co.jp/book/b160971...
#読書記録
ピーター・S・ビーグル『最後のユニコーン:旅立ちのスーズ』(訳:井辻朱美)
前作と比べるとこちらはストレートな冒険譚という趣。いずれにせよ変わらず詩情に満ちた綺麗で繊細な物語で、読み終えるとうっとりしてしまう。
www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000...
#読書記録
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バーリンは自由論が有名だけど、現代では本書で提示されるような多元主義の方が重要なのかもしれない。
「他の文化の価値を批判したり非難したりすることはできるが、それをまったく理解できないといった振りをすることはできない。それを完全に主観的なもの、われわれ自身の好みとはまったく違っていて、われわれにはまったく話しかけてくることのない異なった環境に住む人々の文化と見なす訳にはいかない。」(pp. 201-202)
バーリン『マキアヴェッリの独創性(他三篇)』(編訳:川出良枝ほか)
西洋思想についての該博な知識と教養、それらを見事に整理する鋭く鮮やかな対比、そして思想史と政治哲学との高度な統合、どれをとっても卓越した技が光るバーリンの論考集。とにかく面白い。
www.iwanami.co.jp/book/b599111...
#読書記録
田中将人『平等とは何か』
民主的平等の構想とその根底にある平等主義的リベラリズムの問題意識を一般向けにわかりやすく解説する良書。
「自尊の社会的基盤」にせよ「財産所有のデモクラシー」にせよ、ロールズが生涯をかけて取り組んだ、リベラルな社会の安定性の問題は今ますます重要になっていると感じる。
www.chuko.co.jp/shinsho/2025...
#読書記録
神島裕子『正義とは何か』
短い紙幅ながらも非常に充実したボリュームで、多様な論者のその核心にあるアイデアを的確に説明していく快著。良い復習になった。
www.chuko.co.jp/shinsho/2018...
#読書記録
ジョセフ・ラズ『自由と権利』(編訳:森際康友ほか)
「自律」と「権威」を基礎にしたラズ独特の道徳・政治哲学が愚直とすら言えるほど丁寧に論じられていく卓越した論文集。その入り組んだ文章は、読んで理解し飲み込むまで時間がかかるけれど、苦労した分だけ多くのことを学べる。
www.keisoshobo.co.jp/book/b581395...
#読書記録
キム・チョヨプ『この世界からは出ていくけれど』(訳:カン・バンファ、ユン・ジヨン)
壮大なSF的舞台設定と回想という一人称的語りのなかで、コミュニケーションというものの空しさと温かさを丁寧に繊細に描いた作品たちは、どれもどこか哀しくて同時にどこか心地よい。著者の長編も読みたくなった。
「愛と理解は同じじゃない」(p. 103)
www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0005...
#読書記録
バルザック『人間喜劇』(全20巻、水声社、2025/11)
全部訳すと言われたら、読むしかありませぬ。
「マルキ・ド・サド全集」と「バフチン全著作」の続きもお待ち申し上げております。
www.suiseisha.net/blog/?p=21655
"地上に一人きりになってしまった人間"
"生きていくことの喜びと哀しみ。『マルゼルブ租税法院院長への四通の手紙』も収録。解説=川出良枝"
ルソー/ 佐々木康之 訳 『孤独な散歩者の夢想 〈白水Uブックス〉 』
www.hakusuisha.co.jp/book/b669390...
「エスノメソドロジストは、社会的世界がしかじかのふうであるなどとは決して言いません。むしろ、そのことは括弧に入れてしまいます。つまり(…)それについて真偽を問うことをしません。そうではなく、人びとがどうやって自分たちで社会的世界を「事実であり」「観察可能であり」「現実的である」ものとしていくのか、このことに照準するのです。」(p. 23、サーサス「エスノメソドロジー」)
02.10.2025 22:50 — 👍 7 🔁 0 💬 0 📌 0ガーフィンケル、サーサス、サックス、シェグロフ『日常性の解剖学』(訳:北澤裕、西阪仰)
エスノメソドロジーの重要論文集。どの論文も、日常の相互行為で確かに用いられはするが語られはしない方法を見事に剔抉しており、その分析手法も含めて非常に面白い。とりわけ、時にはあまりに当たり前のことですらも大胆かつ精緻に述べようとする著者らの気概には勇気づけられる。
www.chikumashobo.co.jp/product/9784...
#読書記録
村山眞維、濱野亮『法社会学』
主に日本における法専門職と法過程の実態について基礎知識がかなり丁寧にまとめられていて勉強になった。他方で法社会学の道具立てや分析枠組といった理論面はやや手薄。
www.yuhikaku.co.jp/books/detail...
#読書記録
"啓蒙の歴史叙述の最高傑作 ——。ヒューム思想の結晶として近年注目が集まっている『イングランド史』。そのうち最初に公刊されたステュアート史を、網羅的な資料調査と綿密な校訂にもとづき初めて全訳。内戦へと向かう分断の時代を語るなかで、認識論、因果論、情念論などの哲学的分析は歴史といかに出会うのか"
犬塚元, 壽里竜, 池田和央 訳 『ヒューム イングランド史 Ⅰ』
www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978...
ロナルド・H・コース『企業・市場・法』(訳:宮澤健一、後藤晃、藤垣芳文)
経済学に疎いので理解の行き届かないところもあるが、コースの文才と豊富な具体例のおかげで楽しく読めた。
政府が市場に介入するべきか否かという二分法ではなくて、もっと具体的に、どこにどう介入するべきかという問いを立てるべきで、それに答えるためには理論だけでなく現実の制度とその運用を調べる必要がある。この点、「市場は、イデオロギーの信奉者に任せてしまうわけにはいかないほど重要なものである」というマクミランの言葉を思い出す。
www.chikumashobo.co.jp/product/9784...
#読書記録
"心・身体・世界はどうつながっているのか。人間の能動的な予測が、世界を絶えず構成するメカニズムを解き明かす。認知科学の世界的第一人者による理論的集大成!"
アンディ・クラーク/ 高橋洋 訳 『経験する機械 心はいかにして現実を予測し構成するか』
www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
『思想:2025年9月号』
資本主義と民主主義について、政治学、特に政治理論の分野でどのような議論がなされてきているのかを概括的に学べて勉強になった。他方で全ての論点がすっきりと整理されたというわけではなく、政治と経済の関係を明らかにすることの難しさもまた感じる。
知識不足から理解が不十分な部分もあるのでまた読み直したい。
www.iwanami.co.jp/book/b101452...
#読書記録
植田和男『大学4年間の金融学が10時間でざっと学べる』
基礎的な用語とかはそれなりに身についたけど、やっぱり最後の金融政策のところは複雑で難しい。もう少し勉強したい。
www.kadokawa.co.jp/product/3219...
#読書記録
宍戸善一、常木淳『法と経済学』
経済学、特に契約理論、産業組織論、価格理論について、いかなる問題意識でどのような議論が行われているかを法的事例に基づいて簡明に解説した本。重要なポイントをざっと確認するのに良い感じ。
www.yuhikaku.co.jp/books/detail...
#読書記録
コクラン『政治理論と動物』(的場知之訳)に、法哲学者の吉良貴之先生より書評をいただきました。「動物倫理に関心はあるもののあまりに根本的な主張にはついていけないと感じてきた読者は、コクランの「現実的」な議論に触れてみると印象が変わる部分もきっと多いはずだ」。
magazine.msz.co.jp/single/anima...