きょうは小鷹信光さんの命日、鬼籍に入られてもう十年経つのか。
このまえ仕事がらみで久しぶりに『私のハードボイルド 固茹で玉子の戦後史』(早川書房)をじっくりと読みかえした。この本にかぎらず、まだまだ教えられることばかり。
まもなく復刊する『パパイラスの舟 海外ミステリ随想』(創元推理文庫)もたのしみだ。わたしはこの一冊からどれだけ影響と刺激を受けてきたことか。
@jinyoshino.bsky.social
おもに本を読みそれについて書く仕事をしています。温泉につかって本読んで音楽聴いて、のんびりしたい。
きょうは小鷹信光さんの命日、鬼籍に入られてもう十年経つのか。
このまえ仕事がらみで久しぶりに『私のハードボイルド 固茹で玉子の戦後史』(早川書房)をじっくりと読みかえした。この本にかぎらず、まだまだ教えられることばかり。
まもなく復刊する『パパイラスの舟 海外ミステリ随想』(創元推理文庫)もたのしみだ。わたしはこの一冊からどれだけ影響と刺激を受けてきたことか。
「トランプ時代のアメリカン・ミステリを読む」という評論の連載で、アッティカ・ロックの『ブルーバード、ブルーバード』が取りあげられているのを拝読。おおー、この評者のかたに、ぜひ第三部『Guide Me Home』を読んでみていただきたい…(ブルーバードは三部作の第一部なのです)
わたしは『Guide Me Home』はゴールドダガーの候補になっていたころに読んだのですが(残念ながら受賞はならず)、まさに「トランプ時代の」アメリカの黒人ミステリの傑作なんですよ…。
ダニエル・ウッドレルによるデビュー作、アメリカ南部を舞台にした『白昼の抗争』高橋豊訳(ハヤカワ・ミステリ文庫)とその主人公〈刑事レン・シェード〉トリロジー合本の大型ペイパーバック The Bayou Trilogy (Mulholland books)。
30.11.2025 15:00 — 👍 3 🔁 0 💬 0 📌 0ダニエル・ウッドレル氏の訃報を知る。映画化で知られる『ウィンターズ・ボーン』(AC BOOKS)以前に、『白昼の抗争』(ハヤカワ・ミステリ文庫)が1988年に出ている。その後、バイユー三部作となったのだが、一作目しか邦訳されずに終わったのは残念。ご冥福をお祈りします。
あらためて『ウィンターズ・ボーン』の巻末解説を読むと、町山智浩氏がチャールズ・ポーティス 『トゥルー・グリット』(旧邦題『勇気ある追跡』)と似ていることを指摘している。
蛇足ながら、この『トゥルー・グリット』を子供の頃から愛読し、朗読までしているのが『シークレット・ヒストリー』(『黙約』)の著者ドナ・タートさん。
各務三郎(本名太田博)さんの訃報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。各務さんはミステリ評論家・翻訳家として活躍されましたが、弊社にとっては4代目のミステリマガジン編集長(各務三郎編、パシフィカ、名探偵読本でした。R.I.P.
www.sankei.com/article/2025...
思いきって出版学会に入ってみたら、なぜか自分が対象になってしまいました。
note.com/pub_field_pr...
2023年本屋大賞翻訳小説部門第1位に輝いた作品がついに文庫化!
11月19日発売の新刊、クリス・ウィタカー『われら闇より天を見る(上・下)』
自称無法者の少女ダッチェスは、30年前の事件から立ち直れずにいる母親と、まだ幼い弟とともに世の理不尽に抗いながら懸命に日々を送っていた。町の警察署長ウォークは、かつての事件で親友のヴィンセントが逮捕されるに至った証言をいまだに悔いており、過去に囚われたまま生きていた。彼らの町に刑期を終えたヴィンセントが帰ってくる。
そして、新たな悲劇が……。
人生の闇の中に差す一条の光を描いた英国推理作家協会賞最優秀長篇賞受賞作。
ミステリマガジン2026年1月号は本日発売! 特集は「ミステリが読みたい!2026年版」です。どこよりも早いミステリランキングの結果やいかに!? 草野碧さんによる素敵な表紙がヒントかも……
25.11.2025 03:21 — 👍 18 🔁 5 💬 0 📌 1金原瑞人『英米文学のわからない言葉』(左右社)書影
〈予約受付中・12月中旬入荷予定〉
金原瑞人『英米文学のわからない言葉』(左右社)
“アルコーヴ? プディング? ターキッシュデライト? マントルピース?
砂色の髪? オリーブ色の肌?
英米文学に登場する“わかるようでわからない”おなじみのアイテムや表現を、翻訳家・金原瑞人がひも解く!”
books-lighthouse.stores.jp/items/691ecf...
【名優・樹木希林初主演ドラマ・3ヶ月限定無料配信】とし子さん www.youtube.com/watch?v=n6G5...
1966年放送、悠木千帆の芸名だったころの樹木希林初主演ドラマで脚本が山中恒。引っ越しをめぐるたわいのない話だが、北林谷栄とのかけあいを見ることができて楽しい。
お寺の副住職、蔵書3万冊の「飲み会もOKの現代版・寺子屋」をつくったら、空き家だらけの町に人が集まってきた! 周囲には新店もじわり増加中 「ふるえる書庫」大阪・池田市
suumo.jp/journal/2025...
>ここに並ぶ本は主に「如来寺」の住職であり父である釈徹宗(しゃく・てっしゅう)さんの所蔵しているものがほとんど。
久々に Stark House Press のサイトをチェックしたら、新刊がリチャード・ジェサップ(『シンシナティ・キッド』『摩天楼の身代金』の作者)の2作入り本だったので手にいれた。もう一冊、他社からジェサップのウェスタンが刊行されていたのであわせて購入。ことしはリチャード・ジェサップ生誕100年だ。
15.11.2025 08:19 — 👍 1 🔁 1 💬 0 📌 0ミステリとしての内容になんら無関係ながら書いておくけど、エリー・グリフィス『小路の奥の死』上條ひろみ訳(創元推理文庫) のP244
「ホヴまで歩いて戻り、i360と呼ばれる、恥ずかしくなるほど男根そっくりの新しい施設を通り過ぎた」
という記述がある。
i360の正式名称は、Brighton i360 www.brightoni360.co.uk
英国の海岸ブライトンの名は、グレアム・グリーン『ブライトン・ロック』という題名で知ったものだが、こんな風になっているとは。
いやほんとに、この本、翻訳してくれないかな。事件現場をドールハウス(ジオラマ)にしたフランシス・グレスナー・リーさんに関するノンフィクション。 Bruce Goldfarb "18 Tiny Deaths : The Untold Story of Frances Glessner Lee and the Invention of Modern Forensics" www.sourcebooks.com/18-tiny-deat...
14.11.2025 11:51 — 👍 1 🔁 2 💬 0 📌 0ほんとうにそう思います。そればかりか、うっかり下手なことつぶやいて、そこになにか非難できる部分があればまったく関係ない人にまで叩かれる、もしくはコイツ呼ばわりされバカにして拡散される可能性すらあります。その文脈や書いた人の背景を見ないし、洒落がわからない。なんでこんなに野暮な世の中になったのか。
11.11.2025 00:11 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0昨夜、家人が「Twitterはどんどんすさんでゆく一方で見るのがしんどい。猫や犬や大谷翔平さん的なものしか見る気がしないけど、そこにも生成AIが侵食してくるので辛い」と言っていて、おそらく世の中の最大公約数的な印象なんだろうな、と思った。じっさい自分もそう感じるし。
10.11.2025 23:54 — 👍 3 🔁 1 💬 1 📌 0芸人の大島育宙さんが小説デビューしたというので、「つづくにつづけ」というオリジナル短編集を手にいれた。この小冊子が置いてある店でリターナルびん飲料を飲むともらえるのだ。
リターナルびんが隠れテーマになっている、原稿用紙5枚分くらいの掌編が2作収録。もうひとりの松井玲奈さんの小説がしっかりまとまってすっきりと読ませる分、大島さんのはやや分かりづらく文章もぎこちない感じが残ったが、もうすこし枚数のある作品を読んでみたい。せめて30枚くらい。
ありがとうございます。Kindle サンプルで目次も見ることができました。Leading Lady の訳があるか不明。
青いレンズ *1
いまは見てはいけない *3
アリバイ *1
林檎の木 *2
鳥 *2
モンテ・ヴェリタ *2
秘密の池 『幻想と怪奇12 イギリス女性作家怪談集』(新紀元社)
人形 *4
美少年 *1
Leading lady
真夜中になる前に *3
裂かれた時間 **2
第六の力 *3
*1 『破局』 *2『鳥』 *3『いまは見てはいけない』 *4『人形』収録
キングの序文は『ガーディアン』の記事でも読めますが、Kindleのサンプルでも全文が読めるので、ダウンロードしました。デュ・モーリアだけに、収録作品はほぼ邦訳されているようですが、時間を見て確認してみます。”The Pool”は拙訳「秘密の池」が『幻想と怪奇12 イギリス女性作家怪談集』(新紀元社)に収録されています。
12.10.2025 08:13 — 👍 5 🔁 4 💬 2 📌 0‘She wrote the best first line – and the most chilling stories’: Stephen King on the dark brilliance of Daphne du Maurier www.theguardian.com/books/2025/s...
この「ガーディアン」の記事は、デュ・モーリア短編集After Midnightにキングが寄せた序文をそのまま掲載している。
After Midnight: Thirteen Chilling Tales for the Dark Hours (Hardback) Daphne Du Maurier (author), Stephen King (author of introduction)
www.waterstones.com/book/after-m...
ダフネ・デュ・モーリアの短編集が九月末に刊行されたのだが、その序文を書いているのがスティーヴン・キングだ。
昨日感じたこと。たぶん10年くらい前からだと思うが、「物事は、いろんな可能性があるうちで、最悪の方向に進む」というのを心の中でデフォールトにするようになった。決して甘い期待はしないこと。そう思っておくことで心の安定が保てる。だから、たとえば「どうせ大谷は三振するやろ」と思っておくと、たまにホームランを打ったときの驚きと喜びが大きくなって返ってくる。どうぞみなさまもお試しください。
05.10.2025 00:55 — 👍 25 🔁 4 💬 0 📌 0サブスクリプション《ブンゲイデリバリ》10月からスタートです。月4回金曜の夜7時に届くブンゲイ。初回は10月3日です。講読は前月末日、つまり9月30日の24時までにお申し込みください。
月にコーヒー一杯の値段で文芸を届けます。DJは作家・翻訳家・アンソロジストの西崎憲。
公式ジンである Kalukku Usui ZINE の刊行、そして、今週の短詩型のコーナーもはじまりました。新しい文芸のセンターの誕生です。
bungei-delivery.a-c-w-k.com/wp/
〈「夏は涼しい玄関で」翻訳家・柴田元幸さんの15分昼寝術。|時間割とコンディショニング〉 Tarzan Web tarzanweb.jp/post-355598
柴田さん、ディスプレイ2つで仕事しているのか。茶葉はアッサムにかぎると。寝るまえはKindleのオーディブルで怪奇小説を聞きながらたっぷり20分ていねいに歯磨き。
✕ レンデルの書名がない。
○ レンデルの名が記されてない。
Ruth Rendell's Suffolk というグラフィック本のカバー折り返しの著者紹介にM・R・ジェイムズ Ghost stories のことが書かれていてその存在を知ったのだ。レンデルはサフォーク出身ではないがそこに長く住んでいた。その地の代表作家M・R・ジェイムズのゴースト・ストーリーに親しんでいたのだ。突然ではない。
19.09.2025 13:59 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0M・R・ジェイムズ Ghost stories ペンギン ヴィンテージ クラシックスライブラリー版を手にいれた。この版、作品を選び序文を書いているのが、かのルース・レンデルなのだ。しかし、表紙には彼女の名はないし、序文のページにレンデルの書名がない。でも中のページにはそう記されているから、間違いないだろう。
19.09.2025 13:55 — 👍 2 🔁 0 💬 2 📌 0きのうの深夜放送していた「ETV特集 POP 大滝詠一 幸せな結末」 www.nhk.jp/g/music/blog... 、湯浅学さんや萩原健太さんの話が興味深かった。
たとえば、もういちど基本にもどる、原点にかえるという意味で、「悩んだら墓参り」だと。
たしか大滝さん、むかし、一曲に20の元ネタが集まらないと出さないという風に述べていた。あいまいな記憶なので正確ではないかもしれないけど。でも「墓参り」して集めた過去の曲のさまざまな要素を自分なりに選択し取り入れアレンジすることで新しい曲をつくっているのは確かだ。
なにを隠そう、巷で話題になったアレを読んでない、なんてのが積みあがるばかり。それに加え、むかし読んだけど、すべて忘却の彼方にあるので再読したい、てなものも多すぎて崩れ落ちる。
『ハウスメイド』が8月のベストなわたしは『レベッカ』とか『レイチェル』とかも読みかえしたい。
なんなら Sarah Weinman (Editor) Troubled Daughters, Twisted Wives: Stories from the Trailblazers of Domestic Suspense すなわちドメスティック・サスペンスの先駆者たちの作品を集めた未訳の短編集とかも読んでみたいものだ。