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杉本@むにゅ10号

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主に国内ミステリ小説の感想を週に一冊くらいのペースで書きます。過去の感想は https://bit.ly/3Uz9GUK で公開しています。

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≫枚数は少ないのにどの話も一捻りがある。キャリア組の警部補である兄も利用して花林は推理を愉しむ。真実を明らかにすることはできても、必ず隆一郎を傷つけることになる。苦い経験を積み重ねて、二人の関係は徐々に変化していく。想いは言葉の数より多く、真実だけがこの世のすべてではない。

15.02.2026 09:38 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

≫六話を収める連作短編集。犯人があらかじめわかっているなら楽なようで、そうはいかない。ダイイングメッセージがなぜか他の人物を指していたり、どうにも崩しがたいアリバイがあったり。お金持ちの箱入り娘に想いを寄せられたり、ラブレターをもらったり、学園ラブコメっぽいイベントも目白押し。≫

15.02.2026 09:38 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

阿津川辰海『犯人はキミが好きなひと』(ポプラ社/2026年2月)読了。幣原隆一郎には奇妙な特異体質がある。好きになった相手はなぜかいつも罪を犯している。幼馴染で、カッコいい名探偵に憧れる瀧花林はそんな隆一郎の体質を利用しようと目論む。恋路の邪魔ばかりする花林は隆一郎に毛嫌いされ。≫

15.02.2026 09:38 — 👍 1    🔁 0    💬 1    📌 0

第26回本格ミステリ大賞候補作決定
※著者名50音順
【小説部門】
『抹殺ゴスゴッズ』飛鳥部勝則(早川書房)
『夜と霧の誘拐』笠井潔(講談社)
『神の光』北山猛邦(東京創元社)
『刹那の夏』七河迦南(東京創元社)
『探偵機械エキシマ』松城明(KADOKAWA)

【評論・研究部門】
『岩箱』植松二郎(龜鳴屋)
『松本清張の女たち』酒井順子(新潮社)
『GIRLS NOIR ガールズ・ノワール ハードボイルドよりも苛烈な彼女たちのブック
ガイド』霜月蒼(左右社)
『謎ときエドガー・アラン・ポー 知られざる未解決殺人事件』竹内康浩(新潮社)
『古典文学探偵譚集成』松井和翠

14.02.2026 01:26 — 👍 4    🔁 3    💬 0    📌 0

もう少し説明すると、こういうこと。初期の「日常の謎」派は、ありふれた日々の中でちょっとだけ奇妙なことがあり、推理を巡らせることで事情が明らかになる。近くにはいても深く知ることのない他者がどんな生活をしているのか覗き見るようなところがあった。本作もそこは通底しているけど、謎解き体験を経ることでむしろ自分自身の視野の狭さ、道を踏み外しかねない危うさを痛感させられる。そちらに重心があると感じた。

08.02.2026 09:52 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

≫地主の子、霊感がある子が加わって葉山くんがさらにパワーアップ。不可能状況を徹底して検証するのが面白い。多くの「日常の謎」作品とは前提となる日常が異なるような。答えを知らされれば簡単なことが目に入らない。逆に、ある方向を向くとそれしか見えなくなる。人は狭くて小さな井戸の中にいる。

08.02.2026 09:52 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

≫市立高校に入学した中内修太郎は、幼馴染みの岩境ひなに求められ美術部に入部する。茶道華道部が茶室として利用する作法室で、真っ二つに割れたツボをみつける。窓も戸も鍵がかかっており、誰にも割ることはできなかったはず。美術部の葉山先輩は、なぜか手慣れた様子で事件について調べだし。≫

08.02.2026 09:52 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

似鳥鶏『新学期にだけ見える星座』(創元推理文庫/2026年1月)読了。壁際にあったはずのツボがなぜ部屋の真ん中で割れているのか。ガーベラの鉢植えを誰がどうやって、なんのために割ったのか。葉山くんが三年生に進級し、新しいキャラクターたちも加わった市立高校シリーズ第8弾。≫

08.02.2026 09:52 — 👍 0    🔁 1    💬 1    📌 0

≫巻末の「『愛しいチグサ』と、十代の頃の自分」ではミステリ作家としての原体験を語っている。なぜ一人だけ美しく見えるのかという謎を据えつつ、全体的にはSF恋愛小説の印象。残酷な現実と夢想じみた雰囲気の対比にAIのハルシネーションを連想した。愛と世界、どちらが間違っているかは難しい。

31.01.2026 09:09 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

≫西暦2091年、フリーウェイで大事故を起こした謝荷魚[シェホーユー]は体の大部分を機械部品に置き換えることで命をとりとめる。だが、なぜか人々の顔が真っ赤な憤怒の表情に見えるようになる。イラストレーターの仕事もうまくいかず、謝は生きていく自身を失うが、ただ一人美しい女性をみかけ。≫

31.01.2026 09:09 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

島田荘司『愛しいチグサ』(講談社/2026年1月)読了。九死に一生を得た男、だが日常は瓦解していた。人々の胸に赤い数字が浮かび、意味不明な単語の羅列が聞こえてくる。帯には“21世紀本格の白眉”とある。元は2020年にロンドンの出版社レッド・サークルから英語で刊行した作品とのこと。≫

31.01.2026 09:09 — 👍 1    🔁 0    💬 1    📌 0

≫第二部ではいよいよ魔女の原罪という印象的な言葉の意味が明らかにされる。人々が中世時代に逆戻りしたかのような物語世界は信じがたく、それでいて近年の世相を思えば説得力がある。懊悩しながらも宏哉は事実を積みあげ、罪人の心へ迫っていく。感情の連鎖が犯す過ちを止める手段はそれしかない。

25.01.2026 11:35 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

≫千街晶之による解説には“現時点での著者の最高傑作”とある。宏哉は定期的に透析を受けており、街には世代間で対立がある。無関係に思えたさまざまな断片が徐々に結びついていく。第一部では、人は誰もが法律に縛られた存在だという、当然ながらも普段は意識しない事実が強く印象に残る。≫

25.01.2026 11:35 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

≫鏡沢高校に通う和泉宏哉は、校内で起きた窃盗事件に疑問を抱く。犯人の柴田達弥は全校生徒の前で校長の口から名を明かされ、まわりから無視という形でのいじめを受ける。無視ならば法律上の犯罪行為ではないから許される、そんなことで良いのか。達弥のため動いた宏哉を思わぬ運命が待ち受けており。≫

25.01.2026 11:35 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

五十嵐律人『魔女の原罪』(文春文庫/2023年4月)読了。その高校には校則がない。だが、いたるところに防犯カメラがあり、入学時には六法が配られ、法律に違反すれば晒し者にされる。学校だけではない、街ぐるみの禁忌へ接近した少年はひとつの裁判へ赴くことに。社会派リーガルミステリ。≫

25.01.2026 11:35 — 👍 1    🔁 0    💬 1    📌 0
読了なう

2025年にここへ投稿した本の感想を「読了なう」にて公開しました。 bit.ly/3Uz9GUK

12.01.2026 11:51 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

≫再婚を考える父とはわかりあえず、いじめっ子たちに嫌がらせをされ、タケシはまるで世界中のすべてを敵にまわしてしまったかのよう。ルーカスは何者なのかという謎が、ホラーとしてのプロットと見事に調和している。別れはその人を忘れるためにあるわけではないと知ったとき、少年は成長する。

10.01.2026 09:06 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

≫小学五年生の沢城タケシは、亡き母が編集者として携わった児童書『どろぼうルーカス』に登場する義賊をモデルにしたぬいぐるみを拾う。その日から、タケシが密かに死を願った者たちが次々と奇妙な災難に見舞われ。なお、ルーカスのぬいぐるみが当たるキャンペーンもしているとのこと。≫

10.01.2026 09:06 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

阿津川辰海『ルーカスのいうとおり』(幻冬舎/2025年12月)読了。ガラス玉の目、黒い帽子に銀色の顎髭、ベルトに差した長剣。母を喪った少年が拾ったのは児童書に登場する義賊のぬいぐるみだった。その日から少年のまわりで不審な死が相次ぎ。帯には“人形ホラー×本格ミステリ”とある。≫

10.01.2026 09:06 — 👍 1    🔁 0    💬 1    📌 0

≫【!踏みこんだ記述になるが!】一般的な倒叙ミステリなら、犯人の罪を暴いて秩序を回復するだけで済む。ループという趣向を取り入れると、なにか新しい倫理的判断が必要になってくる。正義は歪み、ただ強者だけが生き残る。手続き的な正しさが軽視される現代の風潮を反映しているのか。

30.12.2025 22:51 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

≫大切な人の命を天秤にかけられ、人としての禁忌を犯さなければならない。当然だけど終始緊張感が漂っている。どんなミスのせいで見抜かれたか反省し、やり方を改良して挑む。名探偵との実力差が少しずつ埋まっていく。何度もゲームに挑むことで上達していくプレイヤーを見守るような面白さがある。≫

30.12.2025 22:51 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

≫オカルト雑誌『レムリア』のライターである田中永遠と編集者の礎怜は、調査のため元小学校の建物に侵入する。テロリスト集団に遭遇し、怜を人質にとられた永遠はやむなくある人物を殺害する。覆面探偵を名乗る人物に犯行を見抜かれ永遠は窮地に追いこまれるが、なぜか事件はふりだしに戻り。≫

30.12.2025 22:51 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

市川哲也『シュレディンガーの殺人者』(東京創元社/2025年12月)読了。オカルト雑誌のライターが強いられたのは、望まぬ殺人だった。学校の七不思議『時が戻る映写室』が現実となったかのごとく、どれだけ工夫を重ねても名探偵に見破られてしまう。終わりなき攻防の果てになにが待ち構えているのか。≫

30.12.2025 22:51 — 👍 1    🔁 0    💬 1    📌 0

≫コミカルでいながら妙に生々しい。バディである小石と蓮杖の会話は軽妙だけど、次第に不穏な雰囲気が立ちこめてくる。胸に傷を刻む人物は誰なのか。恋をすれば理性を失い、恋をせず潔癖でいると醜い現実が見えなくなる。ありのままの世界を知るには、一人の視点だけでは足りないのかもしれない。

28.12.2025 10:50 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

≫小石と蓮杖、二人しか調査員がいない探偵事務所に舞いこむのは不倫調査の依頼ばかり。なけなしのお金で依頼してきた女子高生や、内縁の妻を疑う男のため、小石は恋情を見抜く特殊な能力を駆使する。謎解きがしたいと嘆いていると、人気アイドルのもとに脅迫状が届いたという事件が舞いこみ。≫

28.12.2025 10:50 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

森バジル『探偵小石は恋しない』(小学館/2025年9月)読了。不倫調査はもううんざり、密室殺人や見立て殺人の謎に挑みたい。そうぼやく私立探偵は、特殊な能力で不倫を見抜くプロフェッショナルだった。帯には法月綸太郎ら十二人が推薦の辞を寄せ“絶対に事前情報なしでお読みください!!”とある。≫

28.12.2025 10:50 — 👍 2    🔁 0    💬 1    📌 0
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鮎川哲也賞  東京創元社

#東京創元社 が主催する長編ミステリの新人賞である、第36回 #鮎川哲也賞 の1次選考結果を発表しました。

第36回鮎川哲也賞1次選考結果発表
www.tsogen.co.jp/award/ayukawa/

24.12.2025 08:35 — 👍 8    🔁 6    💬 0    📌 0

≫第4話「掘り出された罪」では特命捜査対策室の係長、堺正嗣が無謀にも冴子に推理対決を挑む。無言のまま鈍器をふるい続けるような、あまりの叩きのめしぶりに可哀想になりました。フェアな手掛かり、謎解きの意外性と納得感のバランスという意味で第2話「名前のない脅迫者」が私的ベストかな。

21.12.2025 10:05 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

≫六話を収める連作短編集。作家になって初というあとがき付きで、各話のテーマや先行作品が語られている。第3話「三匹の子ヤギ」ではコンビニエンスストアの立てこもり事件というサスペンスフルな状況を描く。このシリーズらしい、長い歳月の経過がもたらず味わいという意味では第5話「死の絆」か。≫

21.12.2025 10:05 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

大山誠一郎『死の絆 赤い博物館』(文春文庫/2025年12月)読了。いつも白衣姿、雪女を思わせる整った顔立ちに極度の会話下手。犯罪資料館の館長、緋色冴子が誰も解けないまま長い時を経た謎に挑むシリーズ第三作。掉尾を飾る「春は紺色」では冴子の警察大学校時代のエピソードが明かされる。≫

21.12.2025 10:05 — 👍 1    🔁 0    💬 1    📌 0

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