中野善夫

日曜日のパンを焼いた。

本当に久しぶりに会う編集さんが多かったので知らない間に異動してる人とか偉くなってる人とかもいたんだが、いちばん驚いたのは「御社でよく一緒にやってたＢさん、最近ご無沙汰してるんですがお元気ですか」って聞いたら「退社して料理人になりました」と言われたこと。マジか。

酉島伝法『無常商店街』（東京創元社）読了。書店街で迷い、盆踊りを踊り、死ぬ前に葬儀をされて、異界感をじっくり味わった。今後商店街に行ったら隠れ仕草を会得しようとしてしまうに違いないので行かないように心掛けよう。

チャイナ・ミエヴィル／キアヌ・リーヴス『再誕の書』（安野玲・内田昌之訳／河出書房新社）ご恵贈賜りました。

Duolingoドイツ語はScore 61へ。

今朝も電車の中ではKindleアプリが開かなかった。どうなっているのか。

朝の電車の中で開けないiPad mini上のKindleアプリなのだが、帰りの電車の中ではちゃんと開いた。どういうことか。WiFiの有無じゃないのか。出勤する電車が嫌なのか。明日の朝、もう一度確認してみよう。

今日買った本：『別冊日経サイエンス〈植物を究める〉』朝顔の記事があったら買わなければならないが、元は2001年9月号に掲載されたものなので、全ゲノム解析の報告（2016年）や黄色朝顔（2014年）の話題が入っていないのが残念。

『このミステリーがすごい！2026年版』で情報がちょろっと出ましたが、来年、ぼくが編纂と翻訳を担当したH・R・ウェイクフィールドの怪奇短篇集が国書刊行会から刊行されます。二篇が新訳で、それ以外（大部分）は本邦初訳の作品です。いずれも超自然の存在が登場する物語となっております。
何卒よろしくお願いいたします。

吉祥草が咲いたら、良いことが起こる。それなら、街中に吉祥草を咲かせればいいのではないか。かくして吉祥草大繁殖計画が実行に移されるかと思いきや、「ナガミヒナゲシを吉祥草と呼ぶ会」が結成されたのであった。
#マイクロノベル

「『カサブランカ』 偶然が生んだ名画」の、ウンベルト・エーコが『カサブランカ』を「カルトムービー」として評価するくだり面白い。
ストーリーも決して独創的ではなく、むしろめちゃクリシェの連発にして寄せ集めなのだが、「だからこそ」クリシェ同士が作用して、広く深く愛される「カルトムービー」になったと。独創性というのも一筋縄でいかない概念よな、とつくづく。

「『カサブランカ』 偶然が生んだ名画」読了。
史上最高の映画の一本として語り継がれる『カサブランカ』だが、では何がそんなに良いのか、なぜここまで愛されるのかを説明しようとすると意外と難しい。「君の瞳に乾杯」を筆頭に名セリフや名演技には事欠かないものの、隅から隅まで考え抜かれて作られた映画でもなく（設定やプロットに雑な箇所もあるという）、多数の偶然に翻弄された作品だと解説する。
てか主演のハンフリー・ボガードやイングリッド・バードマンも晩年まで「あんな映画出るんじゃなかった」とか言ってるのだが（ひどい笑）、それでも映画史に残るときは残ってしまう、という芸術のアンコントローラブル性に思いを馳せた。

宮島未奈『成瀬は都を駆け抜ける』（新潮社）読了。巻を追うごとに面白くなるがこれで終わりなのか。「実家が北白川」は森見登美彦の愛読者なら特に楽しめるはず。京都大学達磨研究会の部長が黒髪の乙女を探したりする。彼らが集まるのは小綺麗なマンションだけど。

成瀬は都を駆け抜ける （「成瀬」シリーズ） Amazon.co.jp: 成瀬は都を駆け抜ける （「成瀬」シリーズ） eBook : 宮島未奈: Kindle Store

昨日買った本：宮島未奈『成瀬は都を駆け抜ける』（新潮社） amzn.to/48uSlC7

今朝の電車読書はiPad mini上のkindleアプリではなく、Kindle機を使って読むことにした。しかし、独英辞典が有効になっていない。Dudenのドイツ語辞典はあるがこれでは私には厳しすぎる。70％の場面も前に読んだことは確認できた。職場に着いてから、独英辞典を２つ設定。独和もあればいいのに。

キャリー・ハート『クイックシルバー』（田辺千幸訳／早川書房）読了。異世界への鍵を握る金属〈クイックシルバー〉を操れるセアリスが、妖精とヴァンパイアの争いと危険な恋へと巻き込まれていく。快楽の場面の描写が丁寧なのはそういう作品なのでいいのだが、今どきのファンタジイは苦痛の描写も丁寧なのが苦手。

劇場アニメ『この本を盗む者は』を補う前日譚の「本泥棒を呪う者は」は『空想の海』（角川文庫）に収録されてます！
こちら読むといろいろ「お前かー！」になるのでぜひぜひ。文庫発売しました！！

今日買った本：Kai Meyer : Das Haus der Bücher und Schatten (Knaur eBook) 突然半額になっていたのでつい…… a.r10.to/hkiPE7

著作権、翻訳、ミステリ｜出版フィールドワークプロジェクト 本編は、「売れる、売れた、広がった――チーズはどこにも消えない」に続く内容です。 ■翻訳出版の台所事情 ——　アドバンスの金額はどのように算出されているんですか？ 冨田　アドバンスの考え方は、日本のビジネスとはかなり違います。日本以外の国では基本的にアドバンスを原著者に支払ってから本を出版します。出版するときになって初めて価格と部数が決まり、そこから印税を割り出して支払うというのは、日本独自にできあがった仕事のやり方でしょう。 ——　そうなんですね、知りませんでした。 冨田　海外では著者と出版社のあいだにエージェント（＊）が入っていることが多いのですが、出版社はだいたい印

話は、さらにグダグダ化しているかもしれません＞
https://note.com/pub_field_prj/n/na5de40a9ff82

サムネイル画像怖い…と思ったらやっぱり「イメージ」と書いてあった。グルスキーの店内写真みたいで眩暈がしそう

今日買った本：藤田壮眞『わたしは、あなたとわたしの区別がつかない』（KADOKAWA） a.r10.to/hgbJ7A

今朝の電車の中ではまたiPad mini上のKindleアプリが開かなくなった。土曜日は電車の中で使えることを確認したのに。行きの電車と帰りの電車で読む言語を逆にするか……

幻想文学怪人偉人列伝　――国書刊行会編集長の回想 (単行本) Amazon.co.jp: 幻想文学怪人偉人列伝　――国書刊行会編集長の回想 (単行本) : 礒崎　純一: Japanese Books

国書刊行会時代に可愛がってくださった礒崎編集長の回想録が筑摩書房より刊行。2026/1/15 OUT!!!

礒崎純一『幻想文学怪人偉人列伝──国書刊行会編集長の回想』筑摩書房 amzn.to/4itJ69J

澁澤龍彦、種村季弘、橋本治から元国書刊行会社長まで。摩訶不思議な12人たちと共に数多くの書籍を世に出した編集者が綴る舞台裏からみた幻想文学の黄金時代。

テック・オブ・ザ・リング　米AIマフィアが狙う「王の帰還」 - 日本経済新聞 光と闇の戦いに勝つこと。冗談のようだが、トランプ米政権の周辺に集う米テック経営者らはこの考えを本気で政治思想にしている。そして多くの場合、J・R・R・トールキンの小説「指輪物語（ロード・オブ・ザ・リング）」を座右の書にしている。著名投資家のピーター・ティール氏はその最たる例といえる。SFとファンタジーに没頭親の都合でドイツやアフリカ、米国を転々とする幼少期を送った。内気だったティール少年は

テック・オブ・ザ・リング　米AIマフィアが狙う「王の帰還」
www.nikkei.com/article/DGXZQO...

あらゆる種族を力で統べようとする冥王サウロンと、それに対抗する「自由の民」との戦いを描く「指輪物語（ロード・オブ・ザ・リング）」。

トランプ政権の周辺に集う米テック経営者の多くが座右の書にしています。

彼らは光と闇のどちら側にいるのでしょうか。

日曜日のパンを焼いた。

『税金で買った本』面白いですよ。特に6巻。

No, I haven't forgotten the book. It's just on the waiting list. A rather long list, perhaps.

今日買った本：ケイレブ・エヴェレット『無数の言語、無数の世界』（大久保彩訳／みすず書房） a.r10.to/h5TvMX

今日買った本：小川哲『火星の女王』（早川書房）https://a.r10.to/h5Tvys

チョン・ボラ『呪いのウサギ』（関谷敦子訳／竹書房文庫）ご恵贈賜りました。