7子

16.

　家からやや遠いファミレスに行く。一階はピロティの駐車場。入口は階段をのぼった二階だ。

「ここのハンバーグ、おいしいよね」

　先に立って階段をのぼった少年は、嬉しそうに扉をあけた。

「いらっしゃいませ。おひとり様でよろしいですか？」

　店員の元気な声に戸惑う。

「え？　いや……」

　視線を落としたが、少年の姿はない。周囲を見回してもいない。階段の下にも、その先の歩道にも、どこにも。

「あ。はい……」

　引き返すわけにもいかず、勇真はそのまま店に入った。
　ハンバーグをたのむのはしゃくなので、魚の定食にする。自分はもう五歳の子供ではないのだと、自分に言い聞かせながら。

15.

　いわれてみれば、警察からの連絡で仕事を放り出して現地に駆け付け、身元確認をしたあと、実家で司法解剖から戻る両親を待ち、遺体の到着と葬儀屋との打ち合わせと、めまぐるしく非現実的なここ数日、食事もまともに摂ってはいなかった。

　少年が部屋の隅においてある鞄を拾って勇真の腕に押し付けてきた。

「ユウ君の荷物はこれだけ？　持物は全部持ってね」

「これだけだ」

「そう。じゃあ行こうか。何食べる？　今でもハンバーグは好きかい？」

　意地悪そうに笑うその顔に、ああ、いまだに根に持っているんだなと思う。兄の分のハンバーグを食べてしまったことを。

　やはり彼は本当に兄なのだろうか？

14.

「ドジった」

　少年は、母の布団をめくって顔をしかめた。

「あんなザコをよこすなんておかしいと思ったんだよ。こっちが目的か」

　見ると、黒い粘液が布団に浸透し、母の遺体を溶かしつつある。おそらく父の遺体も同じ状態なのだろう。
　勇真は、いったいこの部屋をどうやって片づけ、溶けつつある両親の遺体を、葬儀屋にどう説明すればいいのだろうかと、途方にくれた。

「仕方ない」少年が立ち上がり、勇真に向かって微笑んだ。「とりあえず飯でも食いに行こう。どうせロクに食べてないんだろ？　食べながら説明するよ」

　少年は、子供らしからぬ強い力で、呆然とする勇真の手を引っ張って立ち上がらせた。

昨日の夜からぽんぽんぺいん😇

一晩寝たら治るだろうと思ったけど、イマイチ😟

ファンタジックお題メーカー（ライト） [名前診断] ファンタジーに良さそうなお題を三つ生成します。 使いにくいものと交換できるように予備が１つつきます。 | テーマ: 創作,お題,ファンタジー | #ファンタジックお題 | 名前診断 - 診断メーカー

『白銀の生贄を見よ、その青褪めたかんばせを見よ』その髪の色故に”白銀の姫”と謳われた王女が海の魔物への贄として入江に繋がれるも知恵と勇気で窮地を切り抜け、最後には拾った銛で魔物を斃して自由の身となる――そんな物語を見てきたように語るのは老いたる女吟遊詩人。『かくして王女は血塗られた入江を人知れず立ち去り、その行方は今も杳として知れぬまま――』喝采を浴びる彼女の波打つ銀髪は、老齢の故か生来のものか。
#200字小説　#200文字小説
お題【白銀の生贄　血塗られた　入江】
お題提供：ファンタジックお題メーカー（ライト）様
shindanmaker.com/1194949

10.から13.まで追加したよ。

またまたアップしたあとに誤字発見😇

体調じゃないよ体長だよ！

Bluefeed のフィードが更新されました！
https://www.bluefeed.app

13.

　少年が宙に浮き、まるで指揮者のように指を振る。
　そのたびに、指先から何かエネルギーのようなものが放出されているのを感じる。
　目に見えぬエネルギーがあたるたび、オオサンショウウオのからだに穴があいてゆく。
　やがて、一匹、二匹と、細切れになり、畳のうえにぼたぼたと、黒い粘液の山が築かれてゆく。
　最後の一匹が倒されると、クリオネたちは空気に溶けるように姿を消した。

　すうっと畳に着地する少年。
　瞳の色は黒に戻っていた。

　ふう、と息を吐き、少年が周囲を見回す。

「あーあ」

　天を仰いで顔を片手で覆う。

　黒い粘液があたり一面を汚し、両親の布団も覆いつくしていた。

12.

　お兄ちゃん――

　勇真の脳裡に幼いころの兄の姿がよみがえる。
　守ってあげるからね――兄はそう言って、いつも勇真を守ってくれた。

　鎖が外れてこちらへ駆けてくる大きな犬、勇真を小突く意地の悪い近所の少年たち、無理難題を押し付けてくる理不尽なおとな。

　目の前の少年と、かつての兄の姿が重なる。

　思えば、兄の葬儀の記憶がない。
　いくら幼かったとはいえ、そんな人生の重大事を忘れるなんてことがあるだろうか？

　まさか――

　いや、あり得ない。兄が生きていて、しかもまだ七歳の姿のままなどということは。
　しかし、今目の前で、それに匹敵する不可解な出来事が起きている。

　11.

　そこから何か見えない力が放出されたようで、ゆがんだ空気が引き裂かれる。

　いままでにフィクションの中ですら一度も聞いたこともないような無気味な悲鳴がとどろき、どす黒い何かが姿を現した。似ているものをあえて探すならばオオサンショウウオか。皮膚がとろけて滴っている巨大なオオサンショウウオ。体調は勇真の両手を広げたよりも少し大きいくらいだ。

　三匹のオオサンショウウオが黒い粘液を垂らしながら、空中でからだをよじっている。その周囲をクリオネに似た赤黒い生き物がひらひらと十数匹舞っている。こちらは手のひらぐらいの大きさだ。

「ユウ君、大丈夫だよ。お兄ちゃんが守ってあげるからね」

10.

　音がゆがんでいるのではなく、空気がゆがんでいるらしいことに勇真は気が付いた。
　柱が、天井が、障子の桟が、ぐにゃりぐにゃりとゆがんで見える。
　何か目に見えない力の塊がせまってくるのを感じて、勇真は手に持ったままだったビールの缶を投げつけた。
　ビールの缶は空中でぺしゃんこにつぶれ、中身がまき散らされた。

「ったく……」

　少年がため息をつき、首を振る。その表情には怒りがにじんでいた。

「わが親族に、こんな下等な奴霊（どれい）を差し向けるなど、私もずいぶんみくびられたものだな」

　瞳が赤く光る。
　少年は、そろえた二本の指先に息を吹きかけると、その指を素早く払った。

Chromeだけの動作かはわからないけれど、ブラウザの自動翻訳をやめればちゃんと読めるんだよね💦

あかん。

BlueFeedでみると、ページが自動で日本語変換されちゃって、そのせいだと思うのだけれど本文の日本語が壊れる💦

ちょっとまって？

bluefeedの公開設定でみるとちゃんと作品部分だけ拾えているのに、blueskyのfeedでみるとリプで続けた小説部分だけではなくて、元のポストが出てきちゃう。

なので、こっちで見て～💦

www.bluefeed.app/feed/19ab3c3...

Bluefeed であたらしいフィードが作成されました！
https://www.bluefeed.app

デスヨネーw

毎度閲覧いただきありがとうございます🥰

まとめはですねぇ…

まだ漠然とした設定だけで、最後まで話がちゃんと思い浮かんでないので（今頭のなかにあるのは第1話って感じの部分だけ）、中途放棄になっちゃう可能性が高いから、投稿サイトにまとめるのは無理だと思うのです😅

投稿サイトにアップするなら、最後まで書いたあと、校正校正校正！書き直し！校正！書き直し！校正！書き直し！校正校正校正！ってやらないとだし(笑)

なので、フィードにまとめておきます😋

#ばけばけ

あれ？
メジロじゃね？

ウグイス、ウグイスって言うから自信なくなってきたけど、メジロじゃね？

あああ。

昨日気が向いてアップした吸血鬼小説の続き、時計と打ったつもりが時間になっているのが、何とはなしに目に入ってしまった😇

これだから！💦
これだから！😣

SNSは書き直し出来ないからキケン😂

(笑)

第1話　不思議な旅人（１） - 〈金の光月〉の旅人（冬木洋子） - カクヨム チェナは、この不思議な光景を、きっと一生忘れないだろうと思いました。

新しく公開しました
第1話　不思議な旅人（１） - 〈金の光月〉の旅人 - カクヨム kakuyomu.jp/works/822139...

　9.

　違和感。

　少年に対するその感情が自分の内側から来たものではないような、なんともいえない気持ち悪さを覚える。

「俺に、何をした？」

　怒りを込めた低い声で言い、睨みつけてみたが、相手には効かないようだった。顔を上げた少年は笑いながらペロリと舌を出した。

「ユウ君には効かないか、残念。それより――」

　少年が眉を寄せる。

　柱時計が鳴り出した。時間に目をやると午後七時。
　子供の頃から聴きなれた時報。ひとつめ。ふたつめ。
　みっつめの音が異様にゆがんで聞こえた。よっつめもいつつめもさらにゆがみをましてゆく。

「本当に残念。時間切れだ」

ここまでで終わるつもりだったんだけれど、気分が乗ってしまったので、続きを書いてる。

なんだかとーとつに、文字書きのゾーンに入っちゃったっぽい（笑）

[𝕏：イーロンマスクさん、認証バッジ付与日が紀元前3000年だったw]

「私にとって恋愛ってファンタジーなのよ。現実のものとして考えることができないの。妄想して楽しむだけのフィクションなの。でも、空想だけで歌詞を作るとリアリティに欠けちゃうのよね」 あごに指をあて、《困ったわ》のポーズ。 「それで？」 「そうだなぁ。パパとママのなれそめなどを聞きたい」 と言われても、そうにやにやされると話しづらい。

#一次創作
#オリジナル小説
#小説が読めるハッシュタグ
#ましかくカードメーカー

風子とパブロ【63】

区切りが半端だったので、2話まとめて書いた。

「実はさ、」 と、華凛。 「歌詞のネタが切れちゃってさ。パパの『風凛さ～ん』で栄養補給したくって」 こちらを見て、にやりと笑う。 「それはいったい？」 問えば華凛は、やれやれというふうに首を振った。

#一次創作
#オリジナル小説
#小説が読めるハッシュタグ
#ましかくカードメーカー

風子とパブロ【62】

せつない😣💦

姑も憧れ！♥️

せっかく息子がいるというのに…😇

昨日、妹が孫を見せにきた。

母がひ孫をだっこするのはこれが最後だろうし、私が生後1ヶ月の赤ん坊をだっこするのもこれが最後だろうなって思うので、思う存分堪能した♥️

最初ぐずってた。可愛い❤️
私の腕のなかでスヤスヤ寝てくれた。可愛い。
ミルクをカーディガンにゲポされた。可愛い❤️

うちの子らは、結婚する気はみじんもない。
孫を猫可愛がりするのが夢だっだのに。寂しいよぅ🥲

詩で攻撃とか、なんかワクワクしちゃうw