12冊の本が棚の上に、背表紙を向けて立てて並べて置かれた写真。右側から順に、
◆『焦げついた影』カミーラ・シャムジー/松本朗訳(早川書房)
◆『お化け屋敷へ、ようこそ』ユキミ・オガワ/吉田育未訳(左右社)
◆『鑑識写真係リタとうるさい幽霊』ラモーナ・エマーソン/中谷友紀子訳(ハヤカワ文庫)
◆『沈黙』アン・クリーヴス/高山真由美訳(ハヤカワ文庫)
◆『骨と作家たち』キャロル・グッドマン/栗木さつき訳(創元推理文庫)
◆『9人はなぜ殺される』ピーター・スワンソン/務台夏子訳(創元推理文庫)
◆『営繕かるかや怪異譚 その参』小野不由美(角川文庫)
◆『あさとほ』新名智(角川文庫)
◆『現代ホラー小説を知るための100冊』朝宮運河(星海社)
◆『ポルターガイストの囚人』上條一輝(東京創元社)
◆『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』小川公代(岩波新書)
◆『ガラスと雪のように言葉が溶ける 在日韓国人三世とルーマニア人の往復書簡』尹雄大/イリナ・グリゴレ(大和書房)
7月に買った本。久しぶりにミステリをすいすい読めるモードが続いていて嬉しい。
尹雄大さんとイリナ・グリゴレさんの往復書簡である『ガラスと雪のように言葉が溶ける』、忘れがたい「対話」だった。お二人の言葉がふとした時によみがえってくる。
04.08.2025 10:50 — 👍 4 🔁 0 💬 0 📌 0
ガラステーブルの上に、コーヒーを淹れたカップとソーサー、ドーナツが乗った皿が並んで置かれている写真。
選挙結果にメンタルが落ち込んでずっとヤバかったので、今日はもう午後休みを取ってダラっとしていた。
自民党が盤石のスーパー保守王国の北陸生まれなので選挙結果が辛くなかったことなんて人生で無いのだが、ここまでの極右が選ばれてしまう現実はしんどすぎる。
コーヒーマシンを処分してカフェインを控えていたのに、最近ストレスから我慢できずにまた豆を買うようになりハンドドリップで淹れている。元の木阿弥。
でもお気に入りのカップとソーサーを順番に使って淹れたコーヒーで休憩時間を取るのが、今のちょっとした楽しみ。
24.07.2025 08:16 — 👍 9 🔁 0 💬 0 📌 0
期日前投票を済ませてきましたが、選挙のたびにひどい言説が飛び交って、それによって浮き彫りになるものを目の当たりにする日々がキツすぎて比喩ではなくずっと具合が悪い。
近年の選挙の様相の変化というかこの空気感がしんどすぎるし、候補者による暴挙や無法行為に対して政治も行政機関も報道も企業も真剣に対応しないことに本当に落ち込む。
16.07.2025 11:05 — 👍 5 🔁 1 💬 0 📌 0
同性愛者へのすさまじい暴力が克明に描かれており、読む際は注意が必要だと思います。
10.07.2025 10:41 — 👍 1 🔁 1 💬 0 📌 0
惑星のモビールが掛かった青い壁の前で『水棲生物 水の底のアフリカ』オズヴァルド・ルワット/大林薫訳(講談社)を持っている写真。
本の帯には「カメルーン出身のドキュメンタリー監督による、賞総なめの衝撃作!ジェンダーをめぐる差別が根強く抑圧的な社会で「自分」を生きるために闘う人々を映しとる!」と書かれている。
『水棲生物 水の底のアフリカ』
オズヴァルド・ルワット/大林薫訳
サハラ以南のアフリカ諸国を想起させる架空の国ザンブエナを舞台に、女性やセクシュアル・マイノリティがコミュニティ内の規範に押し込められ権利を奪われている姿が詳らかに描かれる。
主人公カトメの、娘として・妻として・母として様々な形で受け続けてきた抑圧を最後に拒絶する選択には、カトメが奪われたものの苦さと物語のその後への恐ろしさだけが迫ってきて、「抑圧からの解放」などとは微塵も感じることのできない容赦の無さに、ものすごくくらった。
個人的には今年読んだ中で最も不穏なラストで、ザワザワした気持ちを引きずりました。
10.07.2025 10:41 — 👍 2 🔁 1 💬 1 📌 0
上半期ベスト本、10冊選んだつもりがうっかり9冊しか入ってなかったので、オズヴァルド・ルワット『水棲生物 水の底のアフリカ』を追加します。
カメルーン出身のドキュメンタリー監督の作家デビュー作。
10.07.2025 10:36 — 👍 3 🔁 1 💬 1 📌 0
日本のメディア、特にテレビはもうずーーっと万事こんな感じだから本当に許せない
07.07.2025 10:31 — 👍 3 🔁 0 💬 0 📌 0
さっき夕方のニュースで「日本人の外食回数が減っている」というプチ特集をやっていたのだが、全然シリアスなトーンじゃなかったので、「外食や飲み会における昔ながらの“常識”的なあれこれが変化してきてるんですよ〜」みたいな話なのかなと思って見ていたら、普通に「みんなお金が無いから外食に行けなくなっている」という内容でビッックリした。
「お金が無いから予算を低めに設定している、飲み会の前に家でご飯を食べていく、そもそも外食する余裕がない……」という声がひたすら続き、そんな日本の現状がやばい話を問題提起するどころかバラエティみたいなトーンでカラッと紹介して終わり、な報道番組って意味不明すぎる。
07.07.2025 10:22 — 👍 8 🔁 1 💬 1 📌 0
『極北の海獣』イーダ・トゥルペイネン/古市真由美訳(河出書房新社)が置かれている写真。
本の帯には、「18世紀ロシア、19世紀アラスカ、現代フィンランド…今はなき巨大海棲哺乳類ステラーカイギュウを巡る、3世紀にわたる息を呑む冒険譚。葛藤を抱えその復活に情熱を燃やす人々が、いま歴史を変える──」と書かれている。
イーダ・トゥルペイネン『極北の海獣』は、ミロコマチコさんのカバーイラストに惹かれて読んだのだけど(うちのカレンダーは10年以上ミロコマチコさんの描く動物たち)、すごく好きな歴史小説でした。
発見からわずか17年で絶滅に至ったステラーカイギュウを物語の中心に据えながら、地球に生きる生物は人間のために在ると当然視されていた時代から、人間が絶滅に追い込んだ種の保全に動く現代までの移り変わりの中で、人間の際限のない欲望と極まる資本主義、植民地主義や紛争についても突きつけられます。
種の絶滅という概念が初めて提唱された時代の人々にとって受け入れ難い概念だったことには、本書を読んで初めて思い至りました。
02.07.2025 10:58 — 👍 3 🔁 0 💬 0 📌 0
10冊の本が棚の上に背表紙を向けて並んでいる。本の列の左側には、6月の卓上カレンダー(ナマケモノの親子のイラスト)が置かれている。本のタイトルは左から順に、
◆『マイナーな感情 アジア系アメリカ人のアイデンティティ』キャシー・パーク・ホン/池田年穂 訳(慶應義塾大学出版会)
◆『ペルーからきた私の娘』藤本和子(晶文社)
◆『塩を食う女たち 聞書・北米の黒人女性』藤本和子(岩波現代文庫)
◆『私の人生』ダーチャ・マライーニ/望月紀子 訳(新潮クレスト・ブックス)
◆『死ぬまでに行きたい海』岸本佐知子(新潮文庫)
◆『増補版・お砂糖とスパイスと爆発的な何か』北村紗衣(ちくま文庫)
◆『反中絶の極右たち なぜ女性の自由に恐怖するのか』シャン・ノリス/牟礼晶子訳(明石書店)
◆『みえないもの』イリナ グリゴレ(柏書房)
◆『翻訳する私』ジュンパ・ラヒリ/小川高義訳(新潮クレスト・ブックス)
◆『Pageboy エリオット・ペイジ自伝』エリオット・ペイジ/長尾莉紗訳(DU BOOKS)
エッセイ、人文書編。読んだ順です。
#2025年上半期の本ベスト約10冊
◆『マイナーな感情 アジア系アメリカ人のアイデンティティ』キャシー・パーク・ホン
◆『ペルーからきた私の娘』藤本和子
◆『塩を食う女たち 聞書・北米の黒人女性』藤本和子
◆『私の人生』ダーチャ・マライーニ
◆『死ぬまでに行きたい海』岸本佐知子
◆『増補版・お砂糖とスパイスと爆発的な何か』北村紗衣
◆『反中絶の極右たち なぜ女性の自由に恐怖するのか』シャン・ノリス
◆『みえないもの』イリナ グリゴレ
◆『翻訳する私』ジュンパ・ラヒリ
◆『Pageboy エリオット・ペイジ自伝』エリオット・ペイジ
02.07.2025 10:32 — 👍 9 🔁 0 💬 0 📌 0
10冊の本が棚の上に背表紙を向けて並んでいる。本の列の左側には、6月の卓上カレンダー(ナマケモノの親子のイラスト)が置かれている。本のタイトルは左から順に、
◆『美は傷』エカ・クルニアワン/太田りべか 訳(春秋社)
◆『チャーチ・レディの秘密の生活』ディーシャ・フィルヨー/押野素子 訳(勁草書房)
◆『この村にとどまる』マルコ・バルツァーノ/関口英子(新潮クレスト・ブックス)
◆『わたしたちが光の速さで進めないなら』キム・チョヨプ/カン・バンファ訳(ハヤカワ文庫)
◆『チェーンギャング・オールスターズ』ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー/池田真紀子訳(集英社)
◆『密やかな炎』セレステ・イング/井上里訳(早川書房)
◆『ブリス・モンタージュ』リン・マー/藤井光訳(白水社エクス・リブリス)
◆『歌う丘の聖職者』ニー・ヴォ/金子ゆき子訳(集英社文庫)
◆『極北の海獣』イーダ・トゥルペイネン/古市真由美訳(河出書房新社)
6月までに読んだ本のうち、特に好きだった10冊。読んだ順です。
#2025年上半期の本ベスト約10冊
◆『美は傷』エカ・クルニアワン
◆『チャーチ・レディの秘密の生活』ディーシャ・フィルヨー
◆『この村にとどまる』マルコ・バルツァーノ
◆『わたしたちが光の速さで進めないなら』キム・チョヨプ
◆『チェーンギャング・オールスターズ』ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー
◆『密やかな炎』セレステ・イング
◆『ブリス・モンタージュ』リン・マー
◆『歌う丘の聖職者』ニー・ヴォ
◆『極北の海獣』イーダ・トゥルペイネン
02.07.2025 10:29 — 👍 10 🔁 0 💬 1 📌 1
この2年ほど「国内ホラー界ではモキュメンタリーが隆盛」と言われ続けてホラー特集では必ず言及されるけれど、個人的にはその盛り上がり?は実感が無くてよく分からない。
新作小説がモキュメンタリー系だらけというわけでもないし、昨年も今年も『このホラーがすごい!』の結果や朝宮運河さんがXで行っている読者投票企画でも、モキュメンタリー作が上位を席巻しているということもなく。
売れ行きには表れているということなのかな。
27.06.2025 11:13 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0
『異形コレクション』はめちゃくちゃオススメのアンソロジーで、いろんな作家の新作書き下ろしを読めるのが超嬉しいのだけど、監修の井上雅彦さんによる著者紹介&物語案内の紹介文がうますぎて、それを読むのが個人的には一番の楽しみになってるところがある。
最新刊が『メロディアス』で、今年の『このホラーがすごい!』ベスト20の井上雅彦、澤村伊智、空木春宵、昨年の斜線堂有紀の本は異形コレクション収録作からの作品集。
27.06.2025 10:59 — 👍 2 🔁 0 💬 1 📌 0
↑2025年じゃなく、〈2024年〉の間違いだった。
27.06.2025 10:18 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0
洋風レトロな兎の絵がプリントされた袋の上に『ある晴れたXデイに』が置かれている写真。本の帯には、「みな、あとから気づく。あの奇妙な一撃がすべてを変えた、と。」と書かれている。
『さかさ星』を壁の前で持っている写真。本の帯には、「呪われよ 子々孫々の絶えるまで」「呪物に満ちた旧家で起きた一家惨殺事件の真相は──」と書かれている。
私の2025年ホラー小説ベスト6を選んでみました。好みがめちゃくちゃ出ている。
【国内編】
①『さかさ星』貴志祐介
②『メロディアス 異形コレクションLVIII』井上雅彦監修
③『頭の大きな毛のないコウモリ』澤村伊智
④『右園死児報告』真島文吉
⑤『死念山葬』朝倉宏景
⑥『バラバラ屋敷の怪談』大島清昭
【海外編】
①『ある晴れたXデイに』マリー・ルイーゼ・カシュニッツ
②『救出の距離』サマンタ・シュウェブリン
③『冬の子』ジャック・ケッチャム
④『カクテル、ラブ、ゾンビ』チョ・イェウン
⑤『白猫、黒犬』ケリー・リンク
⑥『死者を動かすもの』T・キングフィッシャー
27.06.2025 10:12 — 👍 4 🔁 0 💬 1 📌 1
『このホラーがすごい!2025年版』をようやく読みました。ベスト20にランクインしている作品のうち、自分の既読本は国内15作/海外10作だった。
海外編ではキングを2作とも未読なのと古典は購入を見送っていたのだけど、『廃墟建築家』やイーディス・ウォートンの綺譚集やスイスの幻想民話集など、知らなかった&読みたい本がたくさん出てきた。
27.06.2025 10:08 — 👍 2 🔁 0 💬 1 📌 0
ミステリマガジン7月号の「ホラーミステリ特集」を読んでいたら、昨年買わずじまいだったラモーナ・エマーソン『鑑識写真係リタとうるさい幽霊』が、ニューメキシコ州トハッチー出身の作者が描くナバホ族居留地出身の女性が主人公の物語と知って、スルーしたことを後悔した。
27.06.2025 08:08 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0
酷いぎっくり腰の場合は速やかに整形外科にかかること(初日は時間外で受診できず接骨院で湿布だけもらったが、翌朝にマジで全く起き上がれなくなっていた)と、市販薬のロキソニンを常備すること(起床時、ロキソニン服用して1時間後に何とかベッドから立ち上がれていた)を学んだ。バファリンやイヴでは全然効かなかったそう。
2日目に整形外科を受診して、一日3回の処方薬と湿布で痛みが緩和している間に歩いて体を動かすうちに快方へ向かっていたので、病院で先生・看護師さんにもさんざん助言されたけれど、痛くても動くのは本当に大事なよう。
この数日、痛みで動けない人を間近で見ながら何もできないので辛かった……。
27.06.2025 05:10 — 👍 2 🔁 0 💬 0 📌 0
月曜に妹がぎっくり腰になって動けなくなり、てんてこまいの一週間だったけれど、なんとか回復に向かい今日は出社していった。
安心したので午後は休むことにしちゃった。やっとひと息つけて嬉しい〜!
27.06.2025 04:54 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0
◆『ムーア人による報告』レイラ・ララミ
◆『鳥の心臓の夏』ヴィクトリア・ロイド=バーロウ
◆『両膝を怪我したわたしの聖女』アンドレア・アブレウ
◆『極北の海獣』イーダ・トゥルペイネン
◆『水の流れ』クラリッセ・リスペクトル
◆『揺れる輪郭』グレアム・マクレー・バーネット
◆『歌う丘の聖職者』ニー・ヴォ
◆『100分de名著 アトウッド 侍女の物語 誓願』
◆『いくさ世を生きて 沖縄戦の女たち』真尾悦子
◆『クィアのカナダ旅行記』水上文
◆『空をこえて七星のかなた』加納朋子
◆『アミュレット・ホテル』方丈貴恵
◆『GOAT』夏号
◆『ミステリマガジン』7月号
◆『このホラーがすごい!』2025
16.06.2025 10:39 — 👍 2 🔁 1 💬 0 📌 0
↑「本が売れない、読めない」ではなく「本を買わない/買えない、読めない」と言いたかった
16.06.2025 10:37 — 👍 3 🔁 1 💬 0 📌 0
今日は本屋で久しぶりに企画棚も見て回ったら、有吉佐和子『青い壺』がピックアップされており帯には「2025年上半期の文庫売り上げ1位」と書かれていてビックリした。
前に『本の雑誌』の書店員さん座談会コーナーで「NHKで紹介されたあと一瞬で店頭から消えた、超売れている」的な話があったけれど、こんなに売れ続けてたのかと。
新井素子『くますけと一緒に』も私が購入した時とは別の新しい帯が付いて大プッシュ特集されていたし、発売後に何かハネる出来事があったのかな。
もうTwitterで本や感想を探さなくなって久しいので、バズって評判になっているような作品のことが全く分からず、いろいろと驚いてしまった。
16.06.2025 08:16 — 👍 2 🔁 0 💬 0 📌 0
本が値上がりしている理由は分かるしそこに不満があるわけではないけれど、でも出版社も書店も現在の政府や社会の問題に対してちゃんと声を上げて、変えていこうという姿勢であってほしいよ。
本が売れない・読めないのは賃金や働き方など社会の問題なのに、「良い本だと分かってもらえたら売れる!」みたいな感じばかりが見えると全くノレなくてゲンナリします……
16.06.2025 08:09 — 👍 12 🔁 6 💬 1 📌 0
久しぶりに『100分de名著』を買ったら、値上がりしていてちょっとショックだった。最後に買ったのは昨年のリチャード・ローティの回で、その時はまだ600円だったけれど、今は700円。
翻訳ミステリも文庫本が1,700円でももう驚かないが、しかし正直「ちょっと読んでみようかな」とはなりにくいお値段だし、私は買う冊数が実際に減っている。
16.06.2025 08:06 — 👍 9 🔁 5 💬 1 📌 0
15冊の本が棚の上に、背表紙を向けて立てて並べて置かれた写真。右側から順に、
◆『ムーア人による報告』レイラ・ララミ/木原善彦訳(白水社エクス・リブリス)
◆『鳥の心臓の夏』ヴィクトリア・ロイド=バーロウ/上杉隼人訳(朝日新聞出版)
◆『両膝を怪我したわたしの聖女』アンドレア・アブレウ/村岡直子、五十嵐絢音訳(国書刊行会)
◆『極北の海獣』イーダ・トゥルペイネン/古市真由美訳(河出書房新社)
◆『水の流れ』クラリッセ・リスペクトル/福嶋伸洋訳(河出書房新社)
◆『揺れる輪郭』グレアム・マクレー・バーネット/宇佐川晶子訳(早川書房)
◆『歌う丘の聖職者』ニー・ヴォ/金子ゆき子訳(集英社文庫)
◆『100分de名著 アトウッド『侍女の物語』『誓願』6月号』NHK出版
◆『〈新版〉いくさ世を生きて 沖縄戦の女たち』真尾悦子(ちくま文庫)
◆『クィアのカナダ旅行記』水上文(柏書房)
◆『空をこえて七星のかなた』加納朋子(集英社文庫)
◆『アミュレット・ホテル』方丈貴恵(光文社文庫)
◆『GOAT/2025年夏号』小学館
◆『ミステリマガジン/7月号』早川書房
◆『このホラーがすごい!2025年版』宝島社
会社の福利厚生で図書カードをもらったので、自腹もプラスして「3万円で欲しい本を全部買う」をしてきました。(『本の雑誌』の図書カード3万円分お買い物企画をやってみたかった)
この1ヶ月間は忙しすぎて友人とも家族とも何処にも行けなかったので、休みを取って朝イチで自分へのごほうびに。
しかし書店へ行くのも1ヶ月ぶりだったので、結局ほとんどが新刊棚から選んで終わってしまった。時間がなくて人文書の棚は回れず、海外文学を中心に雑誌も入れた15冊。
『GOAT』夏号にはかわいい栞が入ってました。
16.06.2025 07:46 — 👍 27 🔁 4 💬 1 📌 0
6冊の本が棚の上に、背表紙を向けて立てて並べて置かれた写真。右側から順に、
◆『水棲生物 水の底のアフリカ』オズヴァルド・ルワット/大林薫訳(講談社)
◆『密やかな炎』セレステ・イング/井上里訳(早川書房)
◆『ブリス・モンタージュ』リン・マー/藤井光訳(白水社エクス・リブリス)
◆『あたらしい名前』ノヴァイオレット・ブラワヨ/谷崎由依訳(ハヤカワepi文庫)
◆『翻訳する私』ジュンパ・ラヒリ/小川高義訳(新潮クレスト・ブックス)
◆『Pageboy エリオット・ペイジ自伝』エリオット・ペイジ/長尾莉紗訳(DU BOOKS)
5月に買った本。
セレステ・イング『密やかな炎』、大好きだった。
登場人物たちの選択と行動の背景にある心の揺らぎが詳らかに鮮やかに描かれているがゆえに、その人が何を感じ考えているのか、多面的な他者の心の裡を全てそのままに知ることは決してできないという当たり前のことに切なくなる。
作家ジュンパ・ラヒリの、翻訳することについての濃密なエッセイ集『翻訳する私』は、オウィディウス『変身物語』におけるエコーとナルキッソスの神話を、作家と翻訳家の関係とその仕事へと読み解いてゆく「エコー礼讃」の章が特に面白かった。
02.06.2025 10:53 — 👍 15 🔁 2 💬 0 📌 0
今年からスケジュール帳に一日の振り返りを書き残しているのだけど、5月半ば以降忙しすぎてサボってしまい、6月に入りやっとひと心地ついた今手帳を見返しても予定と消化タスクの羅列だけではその日の情景がうまく浮かび上がってこなくて、日々の積み重ねと感情が埋もれて取り出せなくなってしまったもどかしさを感じる。
02.06.2025 10:37 — 👍 5 🔁 0 💬 0 📌 0
とはいえ現実には発達障害に対する誤解や偏見がまだまだあって問題山積なので、こうしたドラマや様々な媒体を通してのレプリゼンテーションはものすごく大事だと改めて思った。
『グッド・ドクター』でもこのファイナルシーズンのレギュラーメンバーには、ASDの俳優カイラ・クロマーがASDのキャラクターを演じていた。
もっといろんな作品の中で、いろんなキャラクターが当たり前に登場してほしい。
15.05.2025 10:55 — 👍 1 🔁 1 💬 0 📌 0
自閉スペクトラム症(ASD)の外科医ショーン・マーフィーが主人公のドラマ『グッド・ドクター』ファイナルシーズン/S7を昨日から一気観しました。
最終話のラストでは10年後が描かれ、外科部長となったショーンが家族や仲間たちが見守るなかTED会議で自身の半生を話しているという大団円だったのだけど、ASD当事者は10年後の未来でもなお「定型発達者との違いを“乗り越え”てきた」ストーリーを語って定型発達者に理解してもらわないといけないの??と感じてしまい、モヤモヤしている……。
(もちろんドラマは今現在の視聴者のために作られているし、そのための演出と分かってはいるけれども)
15.05.2025 10:54 — 👍 2 🔁 1 💬 1 📌 0
ジャニス・ハレット『アルパートンの天使たち』は前作『ポピーのためにできること』と同じく、メールやチャットのやり取りや音声データの文字起こし等の記録だけを載せた、地の文が無いスタイル。かなりの数の登場人物と750ページ超えの情報量なのに、事件の全容がテキストから浮かび上がってくる構成がすごい。
『ポピー〜』は被害者以外ほぼ全ての登場人物が嫌いだったので、各人の人間性が漏れ出た不快なメールをひたすら読み続けることに辟易したけれど、今作は主人公主導で物語が動くので面白かった。
ただラストは、自分にとって取り返しがつかないことを行なった者へ対する許せない気持ちをもっと肯定する物語であってほしかった…
08.05.2025 09:55 — 👍 1 🔁 1 💬 0 📌 0