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サイトウマサフミ

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1995年生まれ。2020年3月まで仙台で大学院生をしていました。修論のテーマは沖縄の社会運動。同年4月からは地元北海道でメディア企業に就職。

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Latest posts by tune3110busters.bsky.social on Bluesky

これは、構造的な議論だけでは希望がなさすぎるからですね…
一般向けにそこそこ長い文章書くときは、必ず「個人的なレベル」の指針も書くようにしています

16.08.2025 10:45 — 👍 1    🔁 1    💬 0    📌 0

『スマホ時代の哲学』における議論の軸の一つがマーク・フィッシャーの『資本主義リアリズム』4章の「鬱病的快楽主義』なのだけど、『資本主義リアリズム』出版後のインタビュー(『K-PUNK アシッド・コミュニズム』収録)に詳しく書いていた。谷川は「趣味」という個人的な問題解決法を提示するのに対して、フィッシャーの場合はいかに絶望の中から反資本主義という政治プロジェクトに繋げるかという関心の違いがある。
bsky.app/profile/tune...

13.08.2025 15:20 — 👍 0    🔁 1    💬 0    📌 0

「スマホを通じてもたらされるファストでインスタントな刺激から距離を置き、快楽的なダルさから身を引き剥がす。その代わりに生じてくる退屈や不安に、足先をそっとつける。肌を刺す寒さの中で湯につかるときのように、ゆっくり入るイメージです。自分の細かな感覚の変化に注意しながら、ゆっくり時間をかけて、『何か足りない』という感覚に肌をさらすのがポイントです。急ぐ必要もなければ、いきなり全身を浸す必要もありません」(前掲書、286頁)

13.08.2025 15:08 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

「先行きの不透明さ、予測のつかなさに怯えながらも、その不安を見て見ぬふりでやり過ごし、自己啓発的にテンションを上げて状況変化に対応し、学び直し、柔軟に働き続ける一方で、帰宅後はスマホなどから無数の感覚刺激を取り入れて、自分を一種の昏睡状態に置く」
(谷川嘉浩『増補改訂版 スマホ時代の哲学』2025年、ディスカヴァー・トゥエンティワン、274頁)

13.08.2025 15:06 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

…ある意味ではこのまま続けていくのに十分なほど惨めではありますが、主体として困窮状態に達するほど、あるいは、なぜ自分がこうなってしまったのか、その一般的な社会的原因に疑問を示すほど追い込まれているわけではないのです。つまり、うつ状態を維持するのにちょうどいいくらいの快楽があるということです。これは、うつ病的快楽主義を捉えるひとつの見方です」
(マーク・フィッシャー『K-PUNK アシッド・コミュニズム』Pヴァイン、2024年、46頁)

13.08.2025 14:50 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

…二一世紀の文化において低レヴェルの刺激がつねに得られるということによって退屈はあらかじめ排除され、ある意味では、疎外もまた排除されるのですが、その反面、自覚されない全面的な失望感が生み出されるのだと思います。つまり、このような形の刺激では、人々自分自身の外部に連れ出し、自分自身を超えるような形で巻き込むことはできないのです。いわば機能性病状(funcional misery)のような形で、人々は自分自身の中に閉じ込められているのです…

13.08.2025 14:50 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

「『うつ病的快楽主義』に関していえば、うつ病とは通常、何ものからも快感を得ることができない、いわゆる快楽消失の症状として語られます。しかし、ティーンエイジャーたちを見ていると、彼らの場合、快楽とはこうも手軽に得られるものであって、快楽の入手可能性自体がうつ病の原因になるというような、ほどんど逆の症候群があるように思えたのです…小さな快楽の瞬間が速射的にはじけるだけなのです。それによって失われるもののひとつに、ある種の生産的な退屈の時間があります…

13.08.2025 14:50 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 1

…ある意味ではこのまま続けていくのに十分なほど惨めではありますが、主体として困窮状態に達するほど、あるいは、なぜ自分がこうなってしまったのか、その一般的な社会的原因に疑問を示すほど追い込まれているわけではないのです。つまり、うつ状態を維持するのにちょうどいいくらいの快楽があるということです。これは、うつ病的快楽主義を捉えるひとつの見方です。」
(マーク・フィッシャー『K-PUNK アシッド・コミュニズム』Pヴァイン、2024年、46頁)

13.08.2025 14:45 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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『レイシズムの変貌』、amazonで一時期ありえないくらい高騰していたけど、ちゃんと重版したのか定価に戻っていた。

19.06.2025 14:28 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

国民民主党の公約。「外国人に対する過度な優遇」などと言い始めたところも含めて、終わっているし、これ以上ないくらい差別煽動している。政治空間へのレイシズムの浸透はこれ以上ないくらい進んでおり、こんな党が野党第一党になるかもしれないだとか言われていたことも含めてぞっとする。そもそも日本はヴィヴィオルカが想定するようなヨーロッパ的な「民主主義国家」ではなく「レイシズム国家」なので歯止めがないのはいつものことなのだけど。
x.com/tamakiyuichi...

19.06.2025 14:23 — 👍 2    🔁 0    💬 0    📌 0

「…だからこそ民主主義国家で、レイシズムが制度や政治に浸透しはじめた際には、その動向に細心の注意をはらわなければならない。」(ミシェル・ヴィヴィオルカ『レイシズムの変貌』明石書店、2007年、102-103頁)

19.06.2025 14:15 — 👍 1    🔁 0    💬 1    📌 1

「レイシズムが政治空間に組みこまれると、レイシズムへの動員に新たな展望が開けるという意味で、レイシズムの政治・制度レベルへの到達は決定的となる。それによってレイシズムを主張する言動が合法化され 既存の政党や制度の資源が導入され、知的空間にも新たな使命が生まれる。したがって政治・制度レベルへの到達は、もはや次元が変わるというだけではなく、一つの飛躍であり、それが最大限に実行されると、南アのアパルトヘイトのように社会を人種別に構築するプロセスや、ナチスのようにマイノリティを差異化し、破壊するプロセスが生まれる…」

19.06.2025 14:13 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

取材や記事では「地方自治における二元代表制が!」とか大上段の話になってしまったが、単純に議員が仕事をしていない、「給料泥棒」と言われても仕方ないことを長年続けてきただけだと思う。個人的に今の代議制民主主義という仕組み自体を最上のものだと思っていないし、仕組み自体を変えないといけないと思うのだが、現存の仕組みですらこんなに壊れているんだと示すことはできたのかなと。

19.05.2025 05:17 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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「やらせ討論」止めた千葉・袖ケ浦市議会 市民団体の指摘で見直し 議員の言葉で議会機能<自治のかたち>:北海道新聞デジタル 苫小牧市の職員が市議会最大会派の質問原稿を作成するなど、北海道内の一部の市で「やらせ質問」と批判される事例がまん延している。苫小牧市議会では12日に市から原稿を受け取らないと決議したが、行政と議会の関...

その過程で市が賛成討論を書いていた千葉家の袖ケ浦市にも出張し、記事にすることができた。袖ヶ浦で問題を明らかにしたのは北海道出身の(!?)の元教員の方で3年に渡り、粘り強く交渉を続けたという。

「やらせ討論」止めた千葉・袖ケ浦市議会 市民団体の指摘で見直し 議員の言葉で議会機能<自治のかたち>:北海道新聞デジタル www.hokkaido-np.co.jp/article/1157...

19.05.2025 05:12 — 👍 1    🔁 0    💬 1    📌 0
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「新緑」質問 9割同じ議員も 苫小牧市「作成資料」を分析 専門家「市議会形骸化の象徴」:北海道新聞デジタル 北海道新聞の情報公開請求で開示された苫小牧市の「代表質問作成資料」を分析すると、最大会派「新緑」の市議が2022年~25年の2月に開会した定例市議会で行った代表質問の約5割~約9割が、市が事前に作成し...

最近、苫小牧市で市議会最大会派が市役所に質問を書いてもらう「やらせ質問」問題について先輩と取材を続けていた。先週16日に市長が今後は作らないと宣言することで一区切りを迎えた。
途中、最大会派が質問を作ってもらった事実を認めなかったこともあり、市に情報開示請求し、議事録と照合したところ8~9割そのまま読み上げていることもわかった。

「新緑」質問 9割同じ議員も 苫小牧市「作成資料」を分析 専門家「市議会形骸化の象徴」:北海道新聞デジタル www.hokkaido-np.co.jp/article/1148...

19.05.2025 05:12 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

「『千のプラトー』は、考古学に高い地位を与え、哲学がこの領域を十分に考慮しなければならないことを強調している…実際、最近では考古学の進歩が哲学、特に古代ギリシア研究に新しい知見をもたらしている…これは、当時の哲学が構義人類学などを通じて民俗学や人類学の知見を活用し始めたばかりであったことを鑑みる優れた洞察だと言うことができる」(國分功一郎『ドゥルーズの哲学原理』岩波書店、2013年、261頁、第Ⅴ章の注(29))

16.04.2025 14:41 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

【読書会メモ】 『万物の黎明』第2章/人文社会科学の全てを覆す/啓蒙の脱植民地化/ポスコロの行き詰まりに風穴をあける/初期啓蒙は「未開人」との対話から始まった/反動としての近代思想/「ドゥルーズとの比較を嫌った」/人類学の現代思想化への抵抗/ポストモダン=対話不可能性/絶対的相対主義=アイデンティティポリティクス/ポスコロ的否定神学からのプラグマティズム的脱出/絶対的楽観主義/平等な社会関係の経験が素地に/抵抗が先立つbyフーコー/反動史観=アウトノミアの伝統 ex)『キャリバンと魔女』/闘争を押さえ込む形で権力が出てくる/DGの逃走線と捕獲機械/社会進化論はクロポトキンへの反動

20.03.2025 14:14 — 👍 1    🔁 1    💬 0    📌 1

【講演会の感想メモ】※個人的な感想、解釈も含む
フランス現代思想の行き詰まり/理論家英雄主義の否定/なぜ哲学者じゃなくて、文化人類学者だったのか/レファレンスの膨大さ/「今ここ」にユートピア・モーメントと抵抗を見出す/新自由主義は比較対象❶海外❷歴史を消滅させる/『1984』の真理省/道理をもった(reasonable)not理性的/プラグマティズムの伝統/『窓際のトットちゃん』のアナキズム/マルクス派の人間不信・陰謀派・ボス交/組織化の差異/国家がなくてもやっていけるという確信/ヒエラルキーは家族から生まれる/文明AとB/自発的隷従論のアナキズム的読解

20.03.2025 14:13 — 👍 1    🔁 1    💬 1    📌 0

酒井隆史の講演会に行って来た。次の日の少人数の『万物の黎明』読書会も含めて2日間参加。一番インパクトがあったのは「『ブルシット・ジョブ』を読んで仕事を辞めたという人間をこの2~3か月で2人会った」との言葉。資本主義の終わりは近い。

20.03.2025 14:07 — 👍 2    🔁 1    💬 1    📌 0
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第38回応用倫理・応用哲学研究会 「アナキズム史観は存在するのか、あるとしたらどのようなものか?」開催のお知らせ【応用倫理・応用哲学研究教育センター】 ポスター 題目 「アナキズム史観は存在するのか、あるとしたらどのようなものか?」 人類学者デヴィッド・グレーバーの仕事によりながら、近年活性化している「アナキズム的に世界をみる」その方法...

第38回応用倫理・応用哲学研究会 「アナキズム史観は存在するのか、あるとしたらどのようなものか?」開催のお知らせ【応用倫理・応用哲学研究教育センター】
酒井隆史
2025年3月19日(水)15:00-17:00
– 北海道大学 大学院文学研究院・大学院文学院・文学部 www.let.hokudai.ac.jp/event/26070

24.01.2025 23:49 — 👍 3    🔁 1    💬 0    📌 0

学生時代(と言っても5、6年前)にやっていた社会問題を考えるサークルに来た新入生から「サークル名にある『社会(social)』という言葉が怪しいです」と言われたことがある。サッチャーが言うまでもなく「社会というものは存在しない」のだ。「日常的ネオリベラリズム」が全面化した現代の大学においては。

22.01.2025 14:39 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 0

阿部 運動史を振り返ることは今起きていることを説明するための鍵を与えてくれます。何か突拍子もない羽目を外した行動に、眉を潜めて「それはやりすぎ」とか「暴力だ」といって表現が息苦しく刈り込まれいくとき、闘争史のページをめくってみれば、かつての人たちの豊かな行動の記録があり、その行動意味や意義についての説明を、闘争史の振り返りは与えてくれます。

(阿部小涼、戸邉秀明、上原こずえ「座談会 運動をいかに継承するか : 『海と大地と共同の力 : 反CTS金武湾闘争史』刊行に寄せて」、『越境広場』13号、2024年より)

06.01.2025 14:25 — 👍 0    🔁 1    💬 0    📌 0

…離脱の精神を含まぬ単純な「参加」主義は、「翼賛」という名に代表される左右大小さまざまの追随主義を産む。そのことは既に歴史が痛烈に教えている。」
(藤田省三「離脱の精神 戦後経験の一断章」、『精神史的考察 藤田省三著作集5』より)

04.01.2025 10:54 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

「私たちが例えば国家から離脱したからといって、それは私たちが日本人であることを否定することではなく、むしろ逆に、団体意識の過剰な日本を改めて、公平な感覚を備えた日本へと変えることにつながる筈である。その他の政治団体についても文化団体についても、職場であろうと地域体であろうと、事情は同じである。…

04.01.2025 10:54 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

このSNSでは社会運動や情勢分析、読んだ本の感想などについての断片的な思考や過去の記憶を書き連ねていこうと思う。普段は賃労働によって支配されている脳の一種のリハビリだと思って。

04.01.2025 09:59 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

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